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COSMONAUT / Bump of Chicken

COSMONAUT/Bump of Chicken


藤君の興味は、前作orbital periodから宇宙に向いているようです。
前作が地上から宇宙を見上げていたのに対して、今作は宇宙にいます。

cosmonaut
音節cos・mo・naut 発音記号/kάzmən`ɔːt|kˈɔz‐/
【名詞】【可算名詞】
(特に旧ソ連の)宇宙飛行士 《★【比較】 《主に米国で用いられる》 では astronaut》.


ちなみに新海誠の映画「秒速5センチメートル」の二話目のタイトルが「コスモナウト」で同名。同じ宇宙飛行士の意味のAstronautを採用しなかった理由は語感の他にコレではなかろうか。


今回も秀逸なラインナップながら、特に素晴らしいと思ったのは R.I.P、モーターサイクル、セントエルモの火 の三曲。

■R.I.P
このアルバムで一番のお気に入り。
もれなく幼少時代の思い出がフラッシュバックします。夏の雨上がりの風景とか。

しっぽのついた友達を埋めてるけど、過去作品との関連はわからないですね。可能性があるとすればKではなくガラスのブルースの方の猫。

もしくは猫は“過去作品の象徴”として思い出している。

そう考えると、身の回りの日常に魅力を感じていた過去作品と未知の物に思いを馳せる本作を繋ぐ曲ともとれる。

升先生のドラムの上達っぷりが素晴らしくてライブが心配です。


■モーターサイクル
orbital period でいう才悩人応援歌的ポジション。
こういうやさぐれ素朴に心情をさらけ出す曲は好きです。ニヒリズムの中に見える本音みたいなもの。

曲前半の客観的で一歩引いた立場から一転して、ラスサビから本音を吐露しだすところが魅せ場。

升先生のry


セントエルモの火
自分と“どこかにいる誰か”の関係はorbital periodにもあったシチュエーション。
「“誰か”を求めて進む航海でまだ見ぬ相手にどんなメッセージを送るのか」、という曲の主題は、最後の『さぁ、どんな唄歌う』という問いかけに集約されている。

セントエルモの火(セントエルモのひ、英: St Elmo's fire、独: Elmsfeuer)は、悪天候時などに船のマストの先端が発光する現象。
(wikipediaから引用)

古代ギリシアでは、船乗りの間ではセントエルモの火が二つ出現すると嵐が収まると信じられたという。
自分のマストに「火」を灯して相手の「火」を待っている。相手を見つけるためにあなたはどうする?という曲。

「未知の相手にどんなメッセージを送るのか」という主題は実際の人間関係全般にも当てはめられる、深い主題だと思う。



・総評
過去の曲と比べ、曲で表現する物語のスケールが大きくなっている。それに伴って、内容もより抽象的で一般的なものになっている。その中でもバンプの暖かさや素朴さがしっかり残っていて今後もまだまだ期待できる。今作にはもちろん満足。

あ、バンプ紅白歌合戦出場決定おめでとうございます!